福島区野田にある歯医者「野田駅前歯科クリニック」院長の枝澤です。
硬いものを噛んで歯が欠けてしまったり、転んで前歯を折ってしまった経験はありませんか?
歯が破折すると最悪の場合、抜歯する場合があります。
今回は歯が破折しないように日常生活で気をつけることについて、わかりやすく解説していきます。
抜歯する原因の第1位は歯周病、第2位はむし歯ですが、実は第3位に“歯の破折”がランクインします。
神経が残っている歯が割れる場合は、“歯冠破折”といって、歯の上の部分だけが割れたり欠けたりすることがほとんどです。
この場合は、詰め物を入れたりするなどの治療が可能です。
一方、神経の治療をした歯に多い破折は、“歯根破折”です。
歯の神経の治療をすると、歯は死んだ状態になります。
栄養も水気もなくなるため、時間の経過とともに乾燥していきます。
乾燥した歯に強い衝撃が加わると、歯は根の方にまでたてにヒビが入って割れてしまうことがあります。
歯根破折した場合は、その歯を保存することは難しく、抜歯することがほとんどです。
【1】硬いものをあまり噛まない
硬いものを噛むとその分歯にかかる力は大きくなります。特に神経を取っている歯が多い方は、硬いものはできるだけ控えたほうが歯の破折を防ぐことができるでしょう。おせんべいや硬いナッツ類などは注意が必要です。前歯の神経を取っている方は、前歯で硬いものを噛みちぎらないようにも注意してください。
【2】勢いよく噛まない
食べ物を咀嚼するとき、成人男性の場合は大臼歯(奥歯)に60キロ以上の力がかかると言われています。
体重と同じくらいの力が歯にかかるのです。それが毎日続けば、歯もすり減ったり、欠けたりしやすくなります。
そのため噛む力をコントロールしてあまり強い力で噛まないように少し意識することは効果的です。
特に咀嚼のはじめはゆっくり噛むなどして、過度な力が歯にかからないように意識しましょう。
【3】マウスピースを着用する
歯ぎしりや食いしばりのクセがある方は、マウスピースの着用を考えると良いでしょう。
歯や顎を守ることができます。
激しいスポーツをする方も、スポーツ用のマウスピースを歯科医院で作りましょう。
【4】定期的にメンテナンスする
歯の神経の治療をすると、歯の寿命は短くなります。
お口のトラブルを予防するために、定期的に歯科医院でメンテナンスしましょう。
むし歯予防になりますし、たとえむし歯が見つかったとしても、小さいうちであれば神経の処置までしないで済むかもしれません。
以上のことを心がけて、歯の破折を防ぎましょう。
福島区野田駅(JR)から徒歩約1分
野田駅前歯科クリニック
院長 枝澤 歯科医師