「歯周病が心臓の病気と関係している」と聞くと、少し意外に感じる方も多いかもしれません。
しかし近年の研究で、歯周病はお口の中だけではなく、体の血管や心臓にまで影響を与えることが分かってきています。
全身の健康管理に歯周病ケアを
歯周病は、動脈硬化・心筋梗塞・狭心症といった命にかかわる病気とも深く関わっているため、歯周病のケアは“全身の健康管理の一部”といっても大げさではありません。
まず、歯周病は細菌によって歯ぐきに炎症が起こる病気です。
この炎症が進むと、歯ぐきから血管の中へ歯周病菌や炎症物質が入り込むことがあります。
血液に入った細菌や炎症物質は、全身を巡りながら血管の内側を刺激し、動脈硬化を進める原因になることが知られています。
血管の内側が硬くなり、狭くなることで、心臓に酸素を送る血流が悪くなり、狭心症や心筋梗塞につながるリスクが高まるのです。
実際に、重度の歯周病がある人はそうでない人に比べて、心疾患のリスクが高いという報告もあります。
また、歯周病が改善すると、血管の炎症マーカーが下がるケースもあり、医科の分野でも歯周病ケアの重要性が注目されています。
歯周病が全身に与える影響
では、なぜ歯周病がここまで全身に影響を与えるのでしょうか?
ひとつは、歯周病菌が血管の中で炎症を引き起こしやすいという性質をもっているからです。
もうひとつは、歯周病の炎症が体全体の“慢性的な炎症状態”をつくり、血管にストレスを与えてしまうからです。この状態が長く続くほど、動脈硬化は進みやすくなります。
心臓病予防にお口のケアを
心臓病を予防するためには、食事・運動・生活習慣の見直しが欠かせませんが、そこに「お口のケア」を加えることがとても大切です。
特におすすめなのは、
・定期的な歯科検診とクリーニング(3〜4ヶ月ごと)
・毎日の丁寧なブラッシングとフロス
・歯ぐきからの出血を放置しない
といった基本的なケアです。
歯ぐきの腫れや出血は、体からの大事なサインかもしれません。
「最近血圧が気になる」「家族に心臓病の人がいる」という方こそ、歯科でのチェックを一度受けてみてください。
お口の健康を守ることが、心臓と血管を守る第一歩につながります。
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野田駅前歯科クリニック
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